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こみなと待合室

〒290-0054 千葉県市原市五井中央東1丁目1−2
取材日 2025年2月1日/文・写真 Kazuya Nagata
こみなと待合室「心と時間にゆとりを。こみなと待合室」

フッとひと息つける場所

こみなと待合室は小湊鐵道株式会社が運営するカフェスペース併設待合室です。2021年にオープンしました。鉄道や高速バスの待ち時間に軽くコーヒーを飲んだり、腰をおろしてゆったりと電車やバスを待ってほしいという想いから、施設のコンセプトは「フッとひと息つける場所」。カフェとしての利用はもちろん、リラックスできるみんなの待合室として多くの人に寛ぎを提供しています。

駅前とは思えない開放的な造りになっていて、大人から子供、仕事中からお休みの日までいつでも誰でも気軽に立ち寄ることができます。

施設内は、自然光を多く取り入れるため大きな窓を設置し、開放的な設計がされています。さらに小湊のモダン溢れる車両が一望できるよう窓際にカウンターが設置されており、時折聞こえてくるディーゼルカー特有の駆動音を聞きながらゆっくりコーヒーを飲むひと時は、まさにここでしか味わえない体験です。

カウンターから見える小湊鐵道の日常風景
入口にはより電車風景を味わうことのできるベンチも完備

こみなと待合室は多くの人に活用してもらえるよう、入口に緩やかな坂の設置、広々とした多目的トイレ、授乳室といった「バリアフリー」に配慮された造りも特徴のひとつとなっており、子連れできた方たちがホッとひと息つけるよう一角にはキッズスペースなども完備されています。こうした気遣いのされた施設づくりにより、単なるカフェではなく待合室として何気なく利用する近隣のファミリー層や年配の方から感謝のお声をもらっています。

一角に設置されているキッズスペース

また、施設には小湊鐵道限定のグッズや昔使用していた横サボや硬券切符など多数展示され、これまでの歴史を感じながら小湊鐵道の良さを感じることができる憩いの場として、多くの鉄道ファンから支持を得ています。

歴史と共に変わってきた横サボ
(横サボ=列車の側面に表示されている行先表。画像だと上に飾られている)

カフェとして利用したい方にはコーヒーだけでなく、オリジナル商品の「安全第一カレー」や近隣の農家さんから直接仕入れているいちごを使用した「いちごパフェ」、オリジナルコーヒーで作られたコーヒーゼリーを用いた「トロッコパフェ」などもご用意されています。一般のカフェに引けをとらないバリュエーションのメニューと魅力あふれる商品が多く取り揃えてあるので、より日常のカフェ利用として使ってほしいとのことです。

千産千消(ちさんちしょう)でつくられた豊富なメニュー

こみなと待合室のこれから

今回お話を伺った小湊鐵道株式会社さんは、市原の交通機関として長い歴史を持っていますが、カフェを併設した待合室はこみなと待合室が初めてだそう。会社として掲げている「近くの人を喜ばせたい」という”こみなとスピリッツ”をバスや電車を活用してくれている多くの人に届けるために、この施設はそのファーストコンタクトとして、手探りながらも着実に多くの地元の人々に浸透していると言います。

これからの課題として、カフェ利用はもちろん待合室という認識を多くのひとたちに理解してもらうための施策が必要だと考え、その中でも最先端を敢えて選択せず、今あるモノを大事にする“小湊っぽさ”をしっかりと活かした施策を通し地元企業との連携を深め、多くの人に施設を通して「心のゆとり」を提供したいと考えているそうです。

市原市の魅力と移住者へのメッセージ

こみなと待合室を運営しているスタッフの方々に市原市の魅力を尋ねると、仕事も遊びも色々ある場所、子供も大人も住みやすいまちづくりがなされていると話してくれました。

また、これから移住を考える方に向けては、開発が進んでいるところもあれば自然がそのまま残っている街と自然のグラデーションを感じ、ありのままの市原を味わってほしいとのこと。毎日の忙しさの中に「フッとひと息つける」場所がたくさんあることで人生にゆとりを生むことのできる市原市の土地柄は、移住にとても向いているのではないでしょうか。

こみなと待合室は、市原市の交通を背負う小湊鐵道を支える縁の下の力持ちとして市原の明るい未来のため、地域の方々の心にゆとりを生み出す環境を整えて、多くのみなさまのご来場をお待ちしています。

お店は五井駅東口をでてすぐ目の前(徒歩0分)

【公式サイト】こみなと待合室
【公式サイト】小湊鐵道株式会社

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