年齢 | 26歳 |
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移住時期 | 2023年4月 |
移住エリア | 五井地区 |
お気に入りの場所 | 高滝湖畔 |
大学で化学系分野を学び、大学院まで進んだ𠮷田滉基さん。2023年4月、研究開発職として市原市の臨海部にある化学メーカーに就職したことをきっかけに、青梅市から五井地区へと移住しました。
「正直、市原市のことは全然知りませんでした」と振り返る𠮷田さん。しかし、その「知らない土地」という環境こそが、彼の人生を大きく変えるきっかけとなったのです。
中学時代から生徒会活動の一環として地域清掃に取り組み、近所の方々から感謝される喜びを知っていた𠮷田さん。大学時代も校内清掃活動を継続するなど、ボランティア精神に富んだ青年でした。
就職後、休日に時間を持て余していた𠮷田さんは、「市原 ボランティア」とインターネットで検索。そこで見つけたのが、地域活性化団体『のろし』でした。
「のろしの活動内容が自分の理想とするものに合っている気がしたし、ここでの活動を通して自分の住む市原市についてより深く知れると思ったんです」
のろしの活動を実際に体験するべく参加したのが「湖畔マルシェ」でした。初めての活動ということもあり思い入れがあったこのイベントですが、何より湖畔マルシェの雰囲気に心を奪われました。
「東京にいた頃はマルシェを知りませんでした。でも湖畔マルシェの穏やかで温かい雰囲気に魅了されて」
のろし自体の活動が忙しくなり、定期的な湖畔マルシェのお手伝いが難しくなった後も、𠮷田さんは個人的に通い続け、お手伝いを継続。今では運営メンバーの一員として活動するほどになりました。
「湖畔が本当に好きなんです。ロケーションもコンセプトもすごく良くて、湖畔に行くと日々のストレスが発散できて心が浄化される感じがします」
もともと人見知りな性格だという𠮷田さん。「社会人デビューっていうか…」と照れながら笑います。しかし、湖畔マルシェだけでなく、「connect姉ヶ崎」でのイベントのお手伝いや「CCC(Cleanup & Coffee Club)」でのゴミ拾い活動など、すべて自分で探して参加したものばかり。
「環境が変わったことで、知らない土地で、誰も自分を知らないからこそ色々な場所に飛び込んで新しい挑戦ができているのかもしれません。新しい自分になれるかもと思えたんです」
これまでの活動で特に印象深かったのは、のろしの「市原はたちトロッコ(はたトロ)」というイベントでの経験。コンテンツが多く、知らない土地で普段は研究職として働く社会人なりたての𠮷田さんにとって、慣れない企画や交渉は本当に大変でした。
「でもやって良かったし、ひとつ殻を破れたような成長を感じました。」
市原市での生活を通じて、𠮷田さんは北部と南部それぞれの特色を肌で感じています。
「北部は家族連れが多くて栄えている感じ。とてもアクティブなイメージです。一方、南部は穏やかで一体感を感じる雰囲気。どちらも移住者に対してとても温かく、ウエルカムに明るく接してくれます」
家族で移住すれば、平日は便利な北部で生活し、休日は自然豊かな南部でリフレッシュする、そんな二つの顔を楽しめるのも市原市ならではの魅力だと語ります。
ボランティア活動をきっかけに様々なイベントに参加することで、顔馴染みができ、出店者さんやお客さんとの関係性も築けるようになりました。「イベントに参加するのがより楽しくなった」と𠮷田さんの表情は輝いています。
「出会った人たちがあたたかすぎて、みんな優しく接してくれるんです。市原市中でイベントが開催されていて、地域交流を大切にする文化があります」
現在、𠮷田さんの心配事は一つ。「市原に関わりすぎてしまって、転職などで市原を出ることになるのが嫌だ」ということ。
「市原の人たちとバイバイしたくない!市原に住んでいたいんです」と笑顔で語る姿からは、この街と人々への深い愛情が伝わってきます。
趣味の映画鑑賞を活かして、今後は映画関係のボランティアにも挑戦してみたいと意欲を見せる𠮷田さん。湖畔マルシェについても「この雰囲気を大切にしながら、ずっと続けばいいな」と願いを込めます。
「都内までの交通の便は良いし、ローカル線もあるから電車好きの人にはたまりません」
また、市原市は必要な施設やお店が揃っている一方で、豊かな自然も楽しめる環境。「二倍楽しめる街だと思います。北部も南部も人の温かさに触れられるし、地域交流がしたい人には本当におすすめです」
そして何より、新しい環境での挑戦を通じて、今まで知らなかった自分の可能性を発見できる場所なのです。
𠮷田さんのように、市原市で新しい自分と出会い、充実した人生を歩んでみませんか?
きっとあなたも、この街の魅力に心を奪われることでしょう。