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いちはら子ども未来館(weほーる)

〒290-0050 千葉県市原市更級5-1-18
取材日 2024年11月19日/文・写真 Akari Tada
いちはら子ども未来館(weほーる)「親も子も、自由にのびのび。いちはら子ども未来館」

いちはら子ども未来館(weほーる)ってどんなところ?

いちはら子ども未来館(以下weほーる)は、2024年4月にオープンした子育て支援施設です。市原市にずっと長く住んでほしい、子育てに最適なまちとして認知してもらいたいという思いから、施設のコンセプトは「子育ても、あなたらしく」。子どもが自由に遊び、学べる機能を充実させつつ、子育て中の親がちょっと息抜きして、リラックスできる場所を提供しています。

開放的なプレゼンテーションテラスには学生が学習に利用できるスペースや気軽に立ち寄って遊べるキッズスペースも完備

託児サービスや放課後の学習スペースなど、まだ目が離せない小さな子どもから中高生まで子どもたちが快適に過ごせるよう、施設の機能は多岐にわたります。遊びにくる子どもたちの年齢差や体格差を考慮し、安心して遊ばせられるよう、保育士や看護師の常駐、また、子育てサロンやプレイルームなど年齢に応じた多様な場を備えています。 

0歳〜2歳を対象とした子育てサロン
子育てサロン内にはハイハイで動き回れる専用のスペースも確保されています

さらに、weほーるでは年間900回ほどのイベントが計画されており、その中には子どもたちが様々な職業を体験する「こどもおしごとらんど」のような大規模なイベントも開催されています。今年度は、航空会社や医師、銀行員など日常でなかなか体験したりお話を機会を聞く機会のない職種の方々に講師を務めていただいたそう。このイベントでは、実際にその職業に就いている方の話を聞き社会の仕組みや経済の流れを理解できるとあって、参加者のみならず、近隣の学校や企業からも多くの反響を呼んでいます。

施設のオープンから半年余りで来場者数10万人を突破し、託児サービスの利用登録者数も1,000人到達が目前に迫るなど、子育て世代注目の施設になりつつあります

weほーるのこれから

今回お話を伺った施設の指定管理者ヤオキン商事株式会社さんは、首都圏で多くの施設管理実績があるものの、千葉県での指定管理はこのweほーるが初めてであり、市原市での立ち上げは苦労もあったそう。ただ、前例がないからこそ今までの経験を踏まえてたくさん案を出し合い、またいろんな角度からの意見を取り入れて反映し、それを行政が受け入れ、チャレンジをさせてくれることで、手探りながらも確実に理想の施設へと近づけていると言います。

これからの課題として、子育てに役立つ施設であることの認知と集客、また五井地区の施設ではなく市原市の施設として市内全域とのネットワークの強化を挙げています。こどもおしごとらんどを通じて地元企業との連携を深め、子どもたちに市原市の産業について学ぶ機会も提供したいと考えているそうです。

実際にいただく感謝の声や生き生きとしたこどもたちの姿を見られることにやりがいを感じるというスタッフのみなさん。運営の方針として”全員が必要とするものよりも、全員に共感してもらえる施設づくり”を掲げており、自分には必要ないけどそれいいね!と思ってもらうことで利用者同士が自然と思いやり、譲り合う環境が生まれているそうです。

また、最近はお父さんから託児サービスの予約の電話をもらったり、子どもを遊ばせに来るお父さん同士のコミュニティが広がっていることを実感していると言います。他の施設を担当していた頃にはあまり見ない光景だったそうで、育児に積極的なお父さんが多く、その利用のしやすさの秘訣は利用者とスタッフの程よい距離感にあるのでは、と言います。

1日1回2時間まで無料で利用できる託児スペース

干渉しすぎず、困った時にはすぐ助けられる状態でいることを心がけているのだとか。この施設にはどこまでも”親がリラックスできる場所”というコンセプトを徹底しているスタッフの皆さんのあたたかい優しさが詰まっています。

市原市の魅力と移住者へのメッセージ

weほーるの管理をきっかけに市原市と関わりを持つようになったスタッフの方々に市原市の魅力を尋ねると、イベントやお祭りなど子どもたちが楽しめる行事が地域をあげて行われている、子ども中心のまちづくりがなされていることと話してくれました。

また、これから移住を考える方に向けては、市原市自体がまちづくりの転換期を迎えているところで行政も市民も新しい取り組みを受け入れ楽しみにしてくれる環境があるので、新しいことを始めるにはとても適しているまちだと感じているそうです。イベント等を通じて行政や民間企業、アーティストなどさまざまな立場の人々が交わり合い協力し合う場も多い市原市の土地柄は、素直で前向きな人が溢れていて、移住にとても向いているのではないでしょうか。

まだオープンして間もないweほーるは、これから市原市を背負う子どもたちの明るい未来のため、子どもと親がさらにのびのびとリラックスできる環境を整えて、市内外から多くのみなさまのご来場をお待ちしています。

(館長 藤田さん、副館長 和田さん)

【公式サイト】いちはら子ども未来館(weほーる)
【公式サイト】ヤオキン商事株式会社

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